NTT東日本関東病院の産科は便乗値上げをしないとの回答を得たため愛育病院からの転院を検討。注意事項のまとめ。

前書き

  • 愛育病院(東京都港区芝浦)で産科入院費の値上げがあったため(+79.000円)、分娩する産院の変更を検討することにした。
  • 出産費が高騰する都内23区の中では、港区の隣接区である品川区内にある「NTT東日本関東病院(五反田駅)」が良さそうだった。しかも同院は2022年4月に産科費用の値下げ(!!)をしたばかり。個室等のオプション無しの場合、妊婦+新生児でトータル55万円くらい。安いな…。
  • 出産育児一時金の増額に伴って便乗値上げがないか、(失礼ながら釘を刺す形で)メールで問い合わせた。

問い合わせ内容

次の通りNTT東日本関東病院に問い合わせを行いました。

令和5年度(2023年度)の出産費用の改定予定有無について

お世話になっております。

貴院では2022年4月より出産費用が改定されたと認識しております(分娩料 42万円→34.6万円)。

◆出産費用改定、院内保育所について(NTT東日本関東病院)
https://www.nmct.ntt-east.co.jp/2021/10/20211001/

本年2023年も上記は継続されると理解してよろしいでしょうか?もし直近で改定の予定が見込まれるのであればご教示いただけますと幸いです。

背景:昨今の出産育児一時金の増額に合わせて入院費を8万円増額する院があまりにも多く、貴院での分娩を検討しております。

※本当は間違えて「育児休業給付金」と書いてしまった。

問い合わせ回答(2023/01/16)

次の通りNTT東日本関東病院から問い合わせ回答を得ました。

xxxx 様

お問合せいただきました件について、ご回答させていただきます。

出産費用の改定についてですが、現在のところ値上げする予定はございません。

何卒、よろしくお願い申し上げます。

NTT東日本関東病院

東日本関東病院への転院の際の注意事項

色々調べたところ、愛育病院などを含め他院からNTT東日本関東病院への転院は次のことに注意する必要があることが分かった。

  • どのような場合であれ、同院では紹介状なしの外来は一切不可。妊娠の初期の確定診断もこの病院ではできない。
  • 転院する場合も転出元の紹介状+母子手帳が必須。また紹介状があっても20週までしか転院は受け付けない(21週1日目の時点で転院は不可)。
  • NICU(新生児集中治療管理室)は設置されていない。赤ちゃんに何らかのリスク所見がある場合のお産は注意。
    • ※愛育病院はNICUスタッフが常勤。ここはかなり強いポイントか。
  • 病院方針として妊婦希望による無痛分娩(麻酔分娩)は行っていない
    • ※愛育病院は妊婦希望により無痛分娩が可能(約20万円)。
  • 同様にNIPT(出生前診断)もやっていない
    • ※愛育病院は両親希望によりNIPTが可能(約12万円)。
  • 東京都の妊婦検診の契約医療機関であるため、妊婦健診受診票」が使える
    • もちろん愛育病院でも使える。
  • 分娩レポによると、食事(産褥食)は普通においしいらしい。

愛育病院(東京都港区)の出産費用が便乗値上げ、上昇幅は7万9千円で出産育児一時金の増額分をほぼ完全相殺。

愛育病院(東京都港区芝浦1)の出産費用が便乗値上げされました。

  • 旧価格: 740,000円
  • 新価格: 819,000円 (+79,000)

2023年度からの出産育児一時金の増額は+8万円であるため、ほぼ完全に相殺される形です。まさに補助金ビジネスの典型で、病院だけが潤う結果となってしまいました。

「妊娠は病気ではないので健康保険の適用外」という詭弁が続く限り、子育て世帯の出産費用の負担が軽くなることはないでしょう。異次元の少子化対策とは、出産費用の保険適用(=自由診療の廃止)に他ならないと考えます。

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